センターロックのロックリング考察

ナレッジまとめ

シマノディスクブレーキの独自規格な固定方法であるセンターロックタイプのディスクブレーキの「ロックリング」について、手持ちのものの観察とシマノのカタログからの情報を元ネタに「うんちく」をまとめてみました。

ロックリングには内スプラインと外スプラインがある

MTBのセンターロック、ディスクローター側の規格はSAINTを除き登場当時から今まで(2020年12月現在)変化はないと記憶してます。

基本どの年式・グレードでもディスクローター側の取付部分・ハブ側の取付部分の規格はどれも同じです。

締め付けに使うロックリングの規格に関しては、フロントの15㎜とかリアの12mmなどのスルーアクスルがでてきたころに変化がありました。

スルーアクスルがでてくる前は内スプラインタイプが主流でしたが、スルーアクスル後は外スプラインタイプが主流です。

※シマノカタログより

内スプラインタイプのロックリングはディスクローターを買うと勝手に付属されていることが多かったと思います。あまった内スプラインタイプのロックリングが家にたくさん転がっているって方、意外と多いんじゃないかと思います。

外スプラインタイプのロックリング、スルーアクスルが出始めたころに別途購入がした方が多いんじゃないかと思いますが、最近のXTグレードなディスクローター「RT-MT800」には外スプラインのロックリングが付属されています。

外スプラインのロックリングは2種類ある

シマノのカタログをみると現在(2023年1月現在)外スプラインタイプのロックリングは2種類存在しています。合金タイプのやつと、スタンダードのものです。

ちょっと前までは1000円ぐらいのやつがあったような気もしますが、気のせいでしょうかね。

※こちらもシマノカタログより

値段の違いは、素材の違い。重量の違いってやつです。

現行の2タイプそのものを持っているわけでないで、正確でないかもですが、
合金タイプってやつがアルミで10g弱。
スタンダードがスチールで20g弱です。

価格差3倍で重量は半分。合金タイプ、コスパ的に微妙に割高です。たかが10g、わたくし的にはロックリングだけ後から購入するならスタンダードですね。

手持ちのロックリングの重さを図ってみたよ

手持ちのロックリングの重さを実測した結果まとめておきます。

1.SM-HB20 って品番が書いてあるやる。

2.無印くん1号 SCOTT SCALE完成車のDEOREグレードなハブに使われていたやつと思われる。

3.無印くん2号 1000円ぐらいの値段で以前買ったやつだと思う。

4.無印くん3号 XT(RT-MT800)ローターに付属してきたやつだと思う。

センターロックのメリットって何?

そもそも、ディスクローターの固定方法は、星形をしたトルクスねじ6本で固定するタイプの方が一般的かと。

センターロックはネジ1個(ロックリング1個)で取り付けなので6穴に比べて取り付けは6倍楽です。

ただし一回はめてしまえば取り外すことはほとんどないので、圧倒的にセンターロック有利ってことないです。ぶっちゃけどっちでもいい話です。

あとシマノのカタログでは、センターロックの方が、精度や剛性が高いって謳ってますが、みんなが思っているとおりで、6穴と比べてあきらかなブレーキの効きの違いはいたってません。

「センターロック」規格の特徴はというと、当たり前のことですが、ディスクローターもハブ側もセンターロック規格であることが必須です。言い換えるなら「センターロック規格のディスクローターを使うことができるのはセンターロック式のハブだけ」ということです。

実はこれとっても重要!

シマノ製の「放熱板のついたディスクローター(通称フリーザーさま?)」を使いたいなら、「センターロック規格」にしてね。ってことになります。

放熱板のついたディスクローター(通称フリーザーさま?)が使えることが、「センターロック規格」の最大のメリットと考えます。

っうか、ただの「シマノ縛り」です・・・。

フリーザーさま 放熱板のついたディスクローターはこちらです。↓↓↓

これを使いたかったら、センターロック規格を選択するしかないのだよ。あざといぞシマノよ。ははぁ~。

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