ホイールの組み方 逆イタリアン 3クロス6本組

ナレッジまとめ

ディスクブレーキのフロント用ホイールの組み方の手順をまとめてみました。

ホイールの組み方、HowToがいろいろ紹介されていたりします。
先にスポークを全部ハブ穴にとおしてから組み立てるとか、
左側だけ全部組み立てて裏返して右側を組み立てるとか、
イタリアンは左落とし、JISは右落とし、とか、
などなど・・・

あとうんちく系もいろいろあったりします。
4本組は軽量、6本組は剛性が高いとか、
タンジェント組はスポークの通し方で外側になるスポークの進行方向に対する角度が重要だとか、
右落としとは?左落としとは?
などなど・・・

上記のような難しいことは除外して、
順番にスポークを一本づつ(もしくは対になる少数を複数づつ)ハブ穴に通して、リムに接続するというスタイルで組み立てを行うための手順書となってます。

わたくし目の覚えの意味が強く我流ですので参考にならないかもです。あしからず。

組み立てるホイールは「32穴 逆イタリアンS組 3クロス6本組」

今回組み立てるのは、MTB用のフロント。ディスクブレーキハブのホイールとなります。

リムの穴は32穴。これを逆イタリアン組、3クロス6本組で組んでいきたいと思います。

スポーク4本(右側2本と左側2本)で一セットなんで、36穴でも28穴でも3クロス6本組ならスポーク4本のセットが一つ増えたり減ったりするだけなんで同じ手順で組み立てできると思いますよ。

※JIS組の手順はこちら
※イタリアン組の手順はこちら


基準となるスポークを2本通す

ディスク側の外側からスポークを通す

まずはディスク側の外側からスポークを通します。

どこに通しても問題はないです。

バルブの穴からハブのロゴが見えるように組むのが玄人ぽい組み方という暗黙のルールらしいです。
玄人ぽく組みたいといことならば、大体ロゴから二つほど右側へずらして通してあげればオッケーかと思います。

写真はリアハブですが、ロゴとの位置関係は大体こんな感じでしょうか。



反ディスク側の外側からスポークを通す

つづいて、反ディスク側の外側からスポークを通します。

ハブの穴に通す位置関係は逆イタリアンの場合は、下の写真の位置関係となります。

ディスク側(左側)のスポークが下、反ディスク側(右側)が上。
ホイールの回転方向(下の写真だと上の方向)を基準にして表現すると、「ディスク側(左側)の前に反ディスク側(右側)のスポークを通す」となります。

このスポークの位置関係が重要となります。

間違えないようによく確認してから先に進みます。

リアハブで表現すると下記の位置関係となります。


リムとの接続

基準となる2本のスポークをリムに接続

ディスク側(左側)を下にしてリムを設置します。

ディスク側(左側)から通したスポークをリムに接続します。
接続するリム側の穴は、バルブの横、右側の穴となります。

つづいて反ディスク側(右側)から通したスポークを先ほど接続したリム穴のすぐ右どなりの穴に接続します。バルブからみて2つ右側の穴となります。


2本セットでスポークを通してリムに接続

リムと接続した基準となるスポーク同様にハブの外側からにハブの穴を1個飛ばしでスポークを通します。ディスク側(左側)と反ディスク側(右側)からそれぞれ一本づつスポークを通します。

スポークを通したら、リムと接続します。リム側の穴を二つづつ飛ばしながら基準となるスポーク同様の位置関係でリムと接続していきます。

接続し終わったら(8組接続し終わったら)、ハブを時計回りにまわしてスポークを張ります。

下の写真のような形になっていることを確認します。


内側からスポークを通していく

あとは、ディスク側(左側)と反ディスク側(右側)とも、余ったハブの穴に内側から一本づつスポークを通しリムに接続していきます。

3クロス6本組なので、ハブ穴で5個となり(自身が通っている穴を含むと6個となり)の穴にスポークをとおし、交差するようにリムに接続していきます。

別の表現をすると、
オレンジ色のスポークを基準に、青色のスポークをハブの内側からスポークを通して、オレンジ色のスポークと交差させてリムに接続していきます。

振れ取り台に載せたほうが作業がやりやすいかと思います。


振れ取りをして完成

組み立てはこれで完了。あとはニップルを締めこんで、振れ取りをして完成です。

振れ取りの手順としてはこんな感じかな。

ニップルの裏側からみてスポークの頭がニップルからはみ出ない程度に一律締め付け。

ニップル回し使わず、裏側からマイナスドライバーで締めてあげると簡単ですよ。

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つづいて、溝のところで一律つらいちになるくらいまで締めつけ。

ここまできつく締まってくると裏からマイナスドライバーだと締まらないかも。ちゃんとニップル回しを使いましょう。

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仕上げに振れ取り台にのせて、振れをとっていきます。

わたくし目の場合、左右の振れ調整、つづいて上下の振れ調整、必要に応じてセンターだしの微調整といった順番でやっています。

ニップルを1/8回転ぐらいでまわしながら微調整といった感じで丁寧に振れをなくしていきます。

基本は締める方向にニップルを回して調整ですが、締めすぎちゃった場合は反対側を緩めて調整もします。上下振れ調整、センターだしの段階になると緩めることも多くなりますね。

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