リアサスの初期調整について簡単にまとめてみました。
お題にするリアサスは、2014年式ANTHEM3についていたROCKSHOXのMONARCH Rというモデル。リバウンドのみ調整できるエントリー標準タイプのエアサスですね。
他のメーカー・型番のリアサスもだいたい同じような手順で初期調整できるかと思いますよ。
手順
セッティング・調整方法の順番はフロントサス同様ざっくり以下の順番でいいかと思います。
- サグだし。(エアー圧の調整)
- リバウンド側の調整。
※コンプレッションの調整ができるタイプであれば、リバウンドの調整のあとですね。
手順1 サグだし
1のサグだしですが、エアーの量でコントロールします。
おおよそ初めにどれだけエアーをいれればいいのか?は、GIANTのホームページにあるリアサスペンシリアサスペンションのサービスマニュアル – News (giant.co.jp)が参考になります。
こちらのサービスマニュアルによると以下の計算式で推奨空気圧を求めることができます。ストロークの量とか、サスのメーカーとか型番が違うので一律この式でいいのか?若干疑問ですが、後で乗ってみて細かいところは調整するのでその辺りは気にせずいきましょう。
体重(kg) × 2.2 = 推奨空気圧(psi)
75kgの場合は、165PSI になるようにエアーを入れればOKということですね。
この値を基準に、好みで、20%~30%くらいになるように調整しましょう。
ちなみに自分の場合リアは20%くらいで設定してます。フロントは25%~30%とリアに対して多め目にしています。リアを固くすることでフロント側の動きをよくすることを狙ったセッティングです。
手順2 リバウンド調整
2のリバウンド側の調整は、基本「最弱から」はじめます。
ROCHSHOXの場合だとカメとウサギのマークで表現されていますので、最弱になるようにウサギ側にめいっぱい調整ノブを回します。
最弱の状態でギャップのあるオフロードを走ってみて、ギャップでリアがはねるような感じがするなら、カメ側に一クリック回してリバウンドを強くし、再度走って確認します。
まだはねるということでしたら、さらにカメ側に一クリック回して試します。これを繰り返して調整していきます。
自分の場合は2クリック回したところが丁度気持ちいい感じです。
リバウンドを強くするとサスが沈みぱなし状態になってしまいますので、カメ側に回すのは、ほどほどにしておきましょう。
リバウンドもコンプレッションも初期で効いているよ
調整ノブを最弱にした状態だと、まったくリバウンドが効いてない状態と思ってしまいがちですが、これ、たぶん違います。
最弱にした状態でもオイルは入っているわけですからそれなりに抵抗になっているかと。
サス本体の側面をよく眺めてみると「赤」のシールで「M」の表記があります。これ、このサスが初めから持っているリバウンドの強さを示しているかと思います。おそらくMedium(中位)ってことですね。
ちなみに「青」のシールはコンプレッションの強さを示しているかと思います。
コンプレッション側は調整ノブはないので調整はできないタイプのサスになるけど、コンプレッションが効いてないとか存在しないわけではなく、ROCKSHOX的には、Medium(中位)の設定になっているってことかと思われます。
ちなみにFOXも同じ
下の写真のFOX FLOAT Rの場合、側面に赤色でREBOUND TUNEなる印があります。リバウンドのもともともっている初期設定は三段階表記の中位ってことですね。
コンプレッション側も調整するノブはないけど、側面に青色で表示があります。三段階表記の最弱、コンプレッションの調整は、ゆるめのSってことですね。
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