2018年式 SCOTT SCALE930-29er の紹介

使ってみた感想

乗っているMTBの紹介、2018年式のSCOTT SCALE930-29erのインプレねたです。

特徴?

カタログスペック


BOOST 29er

2018年SCOTTのクロカンMTB SCALEは27.5でなく29erに回帰しちゃいました。

ただ単に回帰したのではなくホイールの規格がBOOSTになりました。前110mm、後ろ148mmとハブ軸の幅が広くなったタイプの29erです。

比較対象をするものがないので幅が広くなったメリットはイマイチ感じることはできないですが、クランクまわりを含め横剛性が上がっているってことなんでしょう。きっとね。


ジオメトリ

ジオメトリ的には、トップチューブ少々長め&短めステム、そこそこ寝ているヘッド角に短めのヘッドチューブ長に、組み合わせるハンドルは幅広と 最近のトレンドにそったものとなっています。(2018年3月現在)

Sサイズなんで、ヘッドチューブが95mmと短いです。

身長165cmのチビデブな私でも、ハンドル高が変に高くならず、角度のついたステムを使わなくても普通にポジションはでます。

ジオメトリ数値


コンポは1×11(ワンバイイレブン) or  フロントダブルも可能

もともとついてきたコンポはSRAM NX。フロントシングル、1×11(ワンバイイレブン)です。フロント30t、リア11-42T、の組み合わせです。

1×11だとギア比が若干足りないです。山までの舗装路のアプローチ、山の中での荒れた激坂、重たいギアと軽いギアがそれぞれもう一枚あると完璧なんですけどね。なので現在はシマノ12速に入れ替えています。

ちなみに、このフレーム、シートチューブにダイレクトマウントなフロントディレイラーを取り付けるための穴があります。別売の台座(5千円くらい)が必要となりますが、フロントダブルも可能です。今となっては貴重な存在かも。

こんな感じでフロントダブルにすることもできますよ。

フロントディレイラーはダイレクトマウントのサイドスイングタイプを想定しているようで、ダウンチューブにケーブルを通すための穴も用意されています。まあ穴あきの蓋が別売で必要ですけどね。


フロントサスは FOX RHYTHM 32

フロントフォークはストローク100mmの「FOX RHYTHM 32」がついてます。ベーシックグレードな完成車によくついてくるやつです。

市販のSTEP-CASTとの大きな違いはアウターレッグの形です。肉抜きしてないのでその分重たいということなのでしょう。

インナーチューブもカシマコートなしです。

エアースプリングはSTEP-CASTのFACTORYとかPERFORMANCEと同じ「FLOAT」の刻印があります。

ダンパーはPERFORMANCE同様の「GRIP」です。

なので重さを除けば、動きを含めPERFORMANCEと大体同じようなものかと思います。

リモートロックアウトはSCOTTオリジナルの3ポジションのものがついてます。
「解放」・「ちょびっとロックアウト」・「完全ロックアウト」の3ポジションです。

真ん中の「ちょびっとロックアウト」は、初期の動きを止めてロックアウトさせておいて強い衝撃がはいると動きだす感じかと。

「完全ロックアウト」でも、相当強い衝撃がはいるとサスは動きます。


SCALE DRIVETRAIN OPTIMIZATION がリアブレーキの台座に付いている

SCALE DRIVETRAIN OPTIMIZATIONとは、SCOTT曰く、

ディスクブレーキキャリパーのマウントをスルーアクスルとチェーンステーで固定する方式を採用しました。これによりシートステーには応力が一切かからず、柔軟性を上げる設計が可能になりました。そのため圧倒的に快適性を向上させることに成功しました。

だそうです。

このマウント方式、特殊ギミックぽくって、みてくれはカッコいいです。

説明では柔軟性とか圧倒的な快適性ってあるけど、いまいち効果のほどわからんです。はい。

あと注意点として、この部品がついているおかげで、ホイールのハブ軸と干渉する場合があります。

アウトな組み合わせの例
↓↓↓

20190503_234021


ハブ軸が太いホイールだとと(下の写真の青マルのところね)はまらないことがあります。

20190507_203526_2.jpg

ホイールを変えるときは、ちゃんと現物合わせをしてホイールを選んだほうが無難かと思います。


SDS2 TECHOLOGIES-SCALE シートステーが広がる機能が搭載されている

SDS2 TECHOLOGIES-SCALEとは、SCOTT曰く、

SDS2 テクノロジーにより乗車時とダンシング時の両方で、剛性を犠牲にしたり、余計なパーツを追加する事無く快適性の向上を達成しました。この為に私達のエンジニア達は異なる形状のチューブと熟考されたカーボン繊維の組み合わせを駆使して、フレームの特定部分に柔軟性を持たせ快適性を提供(シートステーは外側へ広がるように変形)します。その一方でパフォーマンス性を阻害するその他の部分における不必要な柔軟性は取り除かれています。

だそうです。

このチェーンステーが外側に広がるように変形するらしいです。試しに両手でひっぱって広げてみてもビクともしません。当たり前ですけど・・・。

体重をかけてみたら、広がるように変形しているのがわかるのかなあ?ってことで、ちょっと自撮りして試してみました。

その1

その2

その3

ムムムッ・・・
タイヤが変形する以上に衝撃を吸収しているような感じは確かにするのですが、
低速すぎるのか、動画では、まったくわからんです。残念。

シートポストは2本締めだが緩みやすい

シートポストはSCOTTブランドのアルミのシートポストがついてきます。重さとか精度とかといった点は可もなく不可もなく。見てくれ的には優秀。ヤグラ部の肉抜き度合いが結構カッコイイと思っています。

残念な点は、シートレールの固定方法が、左右にネジが2本あるタイプな点です。ネジは6mmアーレンと割と太いものが使われてますが、1本ネジで固定するシートポストと同じで緩みやすいです。

ジャンプしてお尻をドスンとおとしたりするとシートの角度が変わってしまうことがしばしば。

どうせネジを2本使うなら、前後に2本のタイプにしてくれた方がよかったと思います。


セッティングの紹介

ハンドル幅とステム長

2018年式のSCOTT SCALE930-29erに最初からついてきたハンドル幅は720mmです。

SでもMでもLでも同じハンドル幅のものがついてきます。

ステムは60mmという比較的短いサイズ。最近(2018年2月現在)のトレンドである29er・幅広ハンドル&ショートステムの組み合わせです。

で、720mmのまま乗ってみた感想ですが、なんかイマイチです。
幅広ハンドル&ショートステム前提でジオメトリが設定されているので普通に乗れますが、以下の点が気になります。

  1. トレールでは木にひっかかる。
  2. 激坂でフロントに加重がかからなくフロントが浮きやすい。
  3. 肘が張った前のめりな腕立て伏せをしたようなポジションを強いられ疲れる。

本質的には慣れの問題かと思いますが、1.の木にひっかかるってのが特に気になります。小回りが利かないというか・・・

手持ちの620mmのハンドルに変えてみたり、グリップの位置を変えてみたり、ステムを長くしてみたり、試行錯誤。

結果的に左右4cmづつ切っちゃいました。ハンドル幅は640mmです。

身体的には620mmぐらいの長さの方がよりしっくりくるのですが、29erのデカイ車輪だと短すぎる感じが強くなんとなく見栄えが悪いです。

ハンドル幅は、見た目重視でちょっと長くして640mmとしています。

ステムは90mmとか長めのものをはめてみましたが、長いと前のめり感が強く、最初からついている60mmの短めのやつの方があっている感じです。


ハンドルの高さ調整

見てくれ・ビジュアル的に、ハンドルの高さはサドルの高さと同じか、それ以下がカッコいいと信じています。

しかし、サドルの高さを合わせると、やっぱし29er。ジオメトリ的にはヘッドチューブの長さが95mmと短くなってますが、タイヤ径が大きい分ハンドルの高さはサドルの高さより高い位置になってしまいます。

DSC_1178.jpg

ステムの取付位置はスペーサーの調整であと3センチぐらいは下げれるます。

見てくれ・ビジュアル重視でギリギリまで下げてもいいのですが、スペーサーを入れたこの高さだとハンドルを切ったとき、シフターとかブレーキレバーがフレームに当たらないというメリットがあります。この安心感は大きい!

乗ってみた感じでは、体が若干おきあがりぎみな気がしますが、フロントの加重ができないということはないので、安心感をとってハンドルの高さは高めにセッティングしています。

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