シマノ12速、実際に使ってみた感想です。
水に弱い
12速フリーハブ、フリー部に水が浸入しやすいです。
水がはいると内部のばね2つが錆びます。
ばねが錆びると接触するフリー部に錆びが移ります。
そのままほっておくと、
最悪、ハブ本体のボールベアリング・ハブ軸シャフトが錆びて固着します。
もっとほっておくと、フリーハブに圧入してあるシールドベアリングが固着・破損します。
わたくし目、ハブ軸シャフトまで固着させてしまいました。
フリー本体とシャフトの固着、これ外すのは人力では無理ゲー。
万力に挟んで思いっきりゴムハンマーで叩きだしてやりました。フフフッ。
しつこく、この固着したフリーハブを使い続けたら、
最後は、シールドベアリングが破損しました。
対処方法 こまめにメンテナンス
3か月に一度ぐらいの頻度で、フリー部を取り外してメンテナンスすることをお勧めします。
シール部をまめにグリスアップすることである程度防ぐことができると思います。
11速までのHGハブのフリー部はメンテフリーだったことと比較すると少々残念です。
水が浸入するところ
内部に水が浸入するところはおそらく側面のキャップ部だと思います。
ここにかぶさるキャップ部のシールがうまく機能してないのが原因と思われます。
キャップの黒い溝となったシール部にたんまりとグリスを盛り付けて組み付けるようにしていますが、ささやかな抵抗にしかなってないと思います。
ははぁ~。気休めですよ気休め。
根本的には構造を変えて、フリー部側にグリスを詰めるようにして蓋しめる構造にしないとだめなんじゃないかな?シマノさま次モデルでは改良を期待したいです。
おまけ
そろそろモデルチェンジしないのかなあ?
シマノXT12速のSCYLENCEハブが世にでて3年強(2023年現在)。そろそろモデルチェンジorマイナーチェンジが近いのでは?
で、最近SCYLENCEってシマノは言わなくなったのはなぜなのかなあ?
モデルチェンジで消滅、MTBディアルコントロールレバー、ローノーマル、MTBリアディレイラーダイレクトマウント・・・。かつてのシマノの自信作と同様シマノ黒歴史行きなんでしょうかね。
空転時にクラッチが切れるかのように完全に非接続になるSCYLENCE機構のアイデアは素晴らしいと思いますよ。
また従来のラチェット構造を一新した面で接触する構造により、どの位置からでも空転時から復帰するシームレス感覚は特に下ったり上ったりを繰り返すMTBのXCレースではアドバンテージになります。
レースだけでなくトレイルライドでもストレスが少なく間違いなく従来フリーとは一線を画す気持ちよさがあります。
異音問題とか水に弱いといった課題があるが、このまま消滅してシマノ黒歴史になるのはもったいないと思います。
シマノさまには更なる改良をもって時期モデルを出してきてほしいですね。
わたくし目、期待してます。
シマノ12速「SCYLENCE」って名前じゃなかったっけ?
ロードのDURA-ACEの12速フリーハブって、構造的にMTBのXTR・XT・SLXの12速フリーハブのSCYLENCEハブの構造そのまんまだと思われます。
でも、DURA-ACEの12速フリーハブの名前は「Direct Engagement」なんですよね。
展開図とかDMマニュアルみるにMTBのSCYLENCEハブと一部の部品が共通で部品構造も変わらないし、グリスの塗り方とか分解メンテ方法も変わってないように見えます。
DURA-ACEの12速フリーハブって、異音問題とか水侵入問題は発生していないのかなあ?
いろいろ改良されて「Direct Engagement」と名前が変わったということだとうれしいですね。
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